審美歯科dental esthetics
審美歯科とは?
通常の歯科治療よりもより見た目の改善を重視される患者さまにお勧めするのが審美歯科治療です。当院ではこんなご希望の患者さまが来院されています。
来院される患者さまのご希望
- 何年か前に詰めた銀歯を白くしたい
- 歯と歯ぐきの間の黒い部分をキレイにしたい
- 前歯の形や色、向きが気になる
- 全体的に歯を白くしたい
- 1本だけ色の違う歯が気になる
- 金属アレルギーが気になる
当院のおすすめするジルコニアセラミックと銀歯の違い
ジルコニアセラミッククラウンは、人工ダイヤモンドとも言われ、強く、軽く、美しく、そして生体に優しいセラミックの一種です。
当院では一流の歯科技工所とタッグを組み、最新設備と最新技術を共有し、より高品質で安全な修復物をご提供しております。
ジルコニアセラミッククラウンの5つの特徴
- 精密な適合と専用のレジンセメントにより菌の入る隙間がなく、むし歯になりにくい。
- 表面が滑沢で歯石やプラークが付きにくく、歯周病の進行を予防できる。
- 天然の歯の色調や形態を再現しやすい。
- 歯の変色や着色がなく、歯肉の変色もしない。
- 金属アレルギーを引き起こす心配がない。
銀歯(保険適応)との大きな違い
- 金属が錆びて劣化し隙間ができると、むし歯が再発する。
- 表面が凸凹になり、歯石やプラークが付きやすく、歯周病が進行しやすい。
- 見える部分が金属あるいはプラスチックのため、審美性が悪い。
- 金属の成分が歯や歯肉に溶け出し、黒くなる。
- 金属アレルギーを発症する恐れがある。
- 銀歯の唯一の利点・・・安価である。
その他の素材
ジルコニアセラミッククラウン
歯の黄ばみ、キレイにしませんか?
歯のクリーニング
歯の表面に着色した茶渋やヤニなどの色素(ステイン)を専用の機械を使って落とし、あなたの本来の白い歯を取り戻せます。
歯のクリーニングを行うだけでも見違えるようにきれいになりますのでぜひお試しください。
ホワイトニング(保険外治療)
歯の表面に薬剤を塗布して歯を漂白していく方法です。
あなたの本来の歯の色より白くなり、歯を削らずに白い歯にできます。
» ホワイトニングを詳しく見る «
メタルフリー(金属を使わない)治療
当院ではメタルフリー(金属を使用しない)の治療を目指して、治療計画を立案しています。
従来、保険診療ではむし歯の治療や差し歯・被せ物などについては様々な金属の使用がごく当たり前の治療方法ですが、当院では保険診療でも基本的には中程度までのむし歯治療では金属を使用せず、コンポジットレジンと呼ばれる素材を使用した修復治療を行います。
尚、差し歯・被せ物をする場合、通常金属で土台を作りますが、これもグラスファイバー併用のコンポジットレジンコアにしてメタルフリー治療を積極的に行っています。その際、一部保険診療ではまかなえない治療がございます。
体に最も優しい治療法、保険の範囲でできる治療法など、担当医の説明をよく理解した上で無理のない選択をしていただきたいと思います。
有害な金属が人間の体に与える影響
近年、口腔内に装着された歯科金属によりアレルギーを発症する患者様が増えています。その症状は全身から、局所、特に口腔内に限局するものまで様々です。
例えば図1は口腔内に装着されたクラウン内部のメタルコア(金属製鋳造体)中の成分が溶出し、アレルギーを発症した例です。(図2)
図1 | 図2 |
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図4:歯肉変色
前歯歯冠修復物マージンよりメタルコアの金属が歯肉に溶出
図4 |
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図5:金属タトゥー
メタルコアよりの金属成分の溶出による金属タトゥー
図5 |
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図6:歯根変色
歯根部にメタルコアより溶出した金属成分
図6 |
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図7:歯根破折
メタルコアにより生じた歯根破折
写真提供:東京医科歯科大学歯学部大学院 三浦宏之教授
図7 |
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図8:象牙質と金属(金銀パラジウム合金)・ファイバーコアの弾性率比較
弾性率 | |
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象牙質 | 12~19GPa |
金銀パラジウム合金 | 85~95GPa |
ファイバーポスト | 29,2GPa |
コア用レジン | 15GPa |
例
△ メタルコア(保険適応) (銀の土台) |
△ レジンコア(保険適応) ○ ゴールドコア(自費診療) ◎ ファイバーコア(自費診療) |
△ メタルクラウン(保険適応) (銀のかぶせもの) |
○ ゴールドクラウン(自費診療) ◎ ジルコニアクラウン(自費診療) ◎ セラミッククラウン(自費診療) |
△ メタルインレー(保険適応) (銀の詰め物) × アマルガム(保険適応) (水銀と鉛の詰め物) |
△ コンポジットレジン(保険適応) ○ セラミックインレー(自費診療) ○ ゴールドインレー(自費診療) |
保険でできるレジン治療
レジンは歯に近い色なので目立ちにくく、金属アレルギーの心配もありません。保険治療でも比較的小さな銀歯であればレジンに置き換えることができます。
従来の治療法 | ||
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→ | ||
むし歯をとって、型をとって | 銀歯を詰める |
レジン充填(ミニマルインターベンション) | ||||
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→ | → | |||
むし歯の悪いところだけ取って | その日のうちに白い歯が入ります。 |
コアとは
大きなむし歯や歯の破折、再治療などにより、歯に十分な量の歯質が残っていない場合には、人工の土台(コア)で歯を補強する必要があります。
歯質があまり残っていない歯に被せ物(差し歯)をつけても、すぐに取れたり、残っている歯が割れたりしてしまうからです。
歯の土台(コア)は目立たない部分ですが、とても重要な治療です。どのような素材の土台(コア)を使うかによって、その歯に将来起きるかもしれないトラブルの発生率や歯の寿命が変わります。
歯の土台(コア)は、家に例えるならば基礎や柱に当たる部分で、家は基礎や柱がしっかりしていなければどんなに見栄えのよい家でも長持ちしません。さらに万一の大地震にも耐えられてこそ、安心して住めるのではないでしょうか。
建築においては、これまで基礎や柱を硬く丈夫にすることで耐震性を高めてきましたが、最近では力を吸収分散する免震構造により地震から家を守るという新しい方法が取り入れられています。
これは歯の土台(コア)についても同じことがいえます。被せ物(差し歯)がきれいで長持ちするものでも、その下の土台(コア)や歯の根に問題が起きれば、抜歯や歯全体の再治療が必要になります。
歯には、食事の時や歯ぎしり・食いしばりの時など毎日いろいろな方向から強い力がかかっています。
一般的に使用されている金属の土台(メタルコア)は丈夫ですが硬すぎるため、十分な歯質が残っていない歯では、強い力がかかった時に歯が割れてしまうことがあります。
このような場合、歯の保存が難しい割れ方(縦破折)をすることが多いため、抜歯になる可能性が高くなります。
歯質の少ない歯には、硬さやしなり具合が歯と似ているファイバーコアを使用することで、歯が受け止める力を分散して破折などのリスクを減らすことができます。
当院では、歯の土台(コア)はファイバーコアが最良の方法であり、将来的に歯を守ることに繋がると考えております。
歯を守るファイバーコア
グラスファイバーのピン(ポスト)で補強したプラスチック(レジン)の土台です。
ファイバーコアは、歯に似たしなやかさがあるため、根を壊しにくく、特に、歯質の大部分を失った歯に最適な土台(歯にやさしい土台)です。
ファイバーポストは、2003年に厚生労働省に認可された新素材です。
適度なしなやかさで割れにくく、金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。従来主流だった金属は歯より非常に硬く弾性がないため、歯根が破折することがあります。
審美的にも良好で、ベースが金属色ではない事から、歯が明るく白く見えます。
ファイバーコア
ベースが金属のコア